信行講座

ご聴講いただき、有難う御座いました。
先日、「信行講座」の講師を務めさせて頂いた。
「信行講座」とは、広島県東部地区の日蓮宗寺院会で主催する学習会で、檀信徒や一般の参加者を対象とし、仏事作法等の身近な話題から、お経や御遺文、教義教学などの学習要素を含んだものまで、幅広い内容で講義が開かれている。
今回は「伝教大師」という講題にて、講話を依頼されていた。
伝教大師・最澄…天台法華宗の開祖、中国に渡り一心に仏教を学び、日本に多数の経典を持ち帰った高僧である。
今回は普段より多い参加者となり、会場には本宗僧侶も10人以上はいたようである。そんな中、伝教大師のお話を色々とさせて頂いた。
お蔭様にて私も、多くの方、組織・団体から善きご縁を頂き、お話をさせて頂く機会が増えてきた。いつでも「如何すれば、伝えたい事が伝わるだろうか?」と心に問いかけながら、話をさせて頂いている。
今回は特に“自分の信念に基づき、命をかけて使命を全うしようとした人物像”を捉えてもらいたかった。それは宗教者のみならず、いかなる職種であろうと同じ立場になり得るからである…
最澄の時代は、権利志向や金銭欲がはびこり、宗教界が腐敗堕落していたようだ。今も昔も各業界の腐敗はあるようだが、そこに携わる人々が“正しき信念”を持つことが出来れば“希望の光”は必ず見えてくるはずである。