『演武会』

12月3日、当山においてドラゴンジム・龍真会主催の『演武会』が開催された。前日から気温が下がり、早朝は1℃という気温であったが、門弟達は寒さにも負けず、午前中のリハーサルから真剣に取り組んでいた。
開式となり「選手宣誓」が始まる。幼年の部・門弟の女の子が、長い宣誓文を一人で暗唱し観客を驚かせた。本当によく頑張ったと思う。
続いて「龍真心得」、毎日の練習で門弟一同が斉唱する“日常の心構え”である。文武両道を常とする龍真会の姿勢がよくあらわれている。
そして「基本剛法」で体を温め、演武の披露が始まる。
多くの門弟で、会場が埋め尽くされました。少年の部・門弟。舞台で「団体演武」を頑張りました。
まずは「団体演武」
幼児、小学生の部・門弟が10人ほどのグループに別れ、団体で“型”を行うのである。クループ毎に動きを合わせ、一糸乱れず華麗な型が披露されていく。この日を迎えるにあたり、何ヶ月も前から型の練習をしてきた子ども達の成果が、充分に発揮されていた。
母として子供達と共に取り組んだ、「親子演武」。家族揃って“半棒”の披露。息がぴったり合っていました。
続いて「親子演武」
父と子、母と子、家族全員…親子の共演である。
親子演武では型は勿論のこと、“半棒やヌンチャク”を使った演武も披露された。親子で取り組む姿には、各ご家庭での家族のありかたが映し出され、実に微笑ましい。子どもだけでなく親御さん自らも空手に取り組み、その姿を手本として子どもに見せる事で、子どもはどれだけ頑張れることか…そこが龍真会の素晴らしいところでもある。
副住職親子もヌンチャクを披露しました。お恥ずかしい…組手・スパーリングでは、子供も大人も真剣にぶつかり合いました。
その後、空手の組手・キックボクシングのスパーリングと続き、幼年から一般門弟の真剣かつ激しいぶつかり合いに、観客も固唾を呑んで見守った。
いよいよ演武会も大詰めとなり、上級者、各師範による「模範演武」の始まりである。高度な型、ヌンチャク、瓦割り、杖、四方割り、バット折り、と普段見ることが出来ない技に、観客は勿論、門弟達も歓声を上げて喜んでいた。
師範によるバット折り。有段者は違います。一同の視線を釘付けにした、最高師範の“槍付きヌンチャク”
そしてクライマックス。最高師範の“槍付きヌンチャク・ダブルと鉄パイプ折り”の荒業に、一同身が引き締まる。一歩間違えれば大怪我では済まない大技も、皆の不安をかき消すかのように大成功にて幕を閉じる。
毎回、『演武会』を通じて多くのドラマを見せて頂いている。一人一人が一生懸命に打ち込む姿は実に素晴らしい。私も門弟として、父親として、そして僧職として、“龍真会”で心身の鍛錬を続けていきたいと思う。