宗祖を偲ぶ

多くの方が、参加して下さいました。尺八、琴、着物、まさに日本の伝統文化ですね。
昨日、当山にて宗祖 第725遠忌『御会式』法要が執り行われた。
『御会式』とは弘安5年10月13日にご入滅された、宗祖日蓮大聖人の忌日のことをいい、宗祖を偲び、徳を称え、全国各地で「御会式」法要が行われている。ことに、総本山 身延山久遠寺をはじめ、大本山 池上本門寺などでは毎年盛大に執り行われている。ちなみに関西から西方面では、11月に御会式を行う寺院が多いようだ。
天気予報では午前中から高い降水確率であったが、幸い雨にぬれることはなかった。わざわざ大阪からお参り下さった檀家もおられ、とても有り難い気持ちになる。
今回は檀信徒皆さんに写経をしてもらい、納経をして頂いた。
以前から、「写経をしてみたい」と言われる方が多かったこともあり、初めての方でも書きやすいように工夫した写経用紙を、事前に皆さんに配布させていただいた。すると、多くの方が写経に挑戦され、自分で書写したお経を当寺に納めて下さったのだ。実に有り難いことである。
法要では参詣者全員で読経し、団扇太鼓を皆で叩いて「お題目」をお唱えし、宗祖大聖人に御回向を捧げた。
法要が終わると、『箏曲奉納』である。
檀家でお琴教室をされているY先生が、尺八奏者のS先生にも声をかけて下さり、総勢8名でとても盛大に演奏をして下さった。Y先生も様々な試みをされる方で、小学生の演奏、中学生の独奏、中国琵琶や中国琴の演奏もして下さり、大いに賑わいを見せた。この様子に、きっと宗祖もお喜びになったことであろう。
“お寺 = 敷居が高い”というイメージがあるようだが、老若男女を問わず多くの方がごく自然に参加できるよう、お寺ならではの“体験型行事”を今後も企画していきたいと思う。今月28日のライオンズクラブの研修会や、12月に行われる「演武会」「浄心水行・除夜の鐘つき」が楽しみである。
小学校5年生の女の子が、上手に演奏してくれました。中学校1年生の男子も、独奏で皆を魅了しました。