“負荷”から得ること

一心に読経する参加者。次第に熱がこもってきます。今年はまだ温かいので、水はさほど冷たくありませんでした。
昨日から広島市内のR寺にて、『修法研修会』が一泊二日の日程で行われた。
R寺は安佐南区に位置し、瀧があり修行が出来るお寺としても有名である。
広島県内の修法師(荒行堂にて修行を積んだ僧侶)が集い、水行や読経の修行を重ねながら講義もうける“ハードな研修会”である。
今回は3回目の開催となり、15名の修法師が参加した。
午後からの開会式が終わると早速、水行、読経、講義と過密なスケジュールを参加者全員でこなしていく。あっという間に日も暮れて、夕食の時間となった。有り難いことに住職の奥様と檀信徒が、手の込んだ精進料理を参加者全員に供養して下さる。ホッと一息つけたと思うと、夜のお勤め(読経)と水行が始まる。
こうして限られた時間のなか、参加者は修行と研修を重ねていくのだ…
何でも手に入る環境に慣れると、それが当たり前になり、感謝の念が薄くなってしまう。時には自分に“負荷”をかけ、忘れていた“感謝の気持ち”を呼び覚ますのも良いことであろう。
大晦日に当山で行われる『除夜の鐘・浄心水行』に、今年は女性も挑戦するようである。また、息子も同様に挑戦するらしい。“冷たい水”をかぶって“温かさ”に感謝する気持ちを養えれば、目の前の世界も変わって見えるはずである。
昨年、挑戦したカナダ人のTさんが非常に喜んでおられた事を思い出す…
挑戦条件である朝の水行練習も含めて、皆さんには頑張ってもらいたい。