七面大明神のご縁日に

多くの方が集まり、工事の安全と無事完成をお祈りしました。子供達皆で、お祈りしました。早くプールで遊べればいいね!
激しい雨音で眼が覚めた19日、この日は当山の勧請守護神でもある『七面大明神』のご縁日であった。“水”とご縁のある神様で、ことに当山の七面大明神は、明和八(1711)年、福山領内大旱魃の折、降雨祈願が見事成就し燈籠一対(山門前に現存)が寄進され、天明二(1782)年には、備前笠岡新涯堤防築造の折、度重なる決壊に当山七面大明神に無事完成を祈願し、大願成就の御礼に石鳥居一基を寄進されたとの記録も残っている。こんなご縁日に、大黒町で耳鼻咽喉科と眼科を経営されている檀家のM先生宅にて、これから新たに増築されるM医院の地鎮祭を奉行させていただく。不思議な事に、先ほどまで激しく降っていた雨がぴたりと止み、まもなく始まる地鎮祭を後押ししてくれているようであった。そんな中、M先生ご夫妻をはじめ関係各位が集まり、仏式による地鎮祭を勤修させていただく。
仏式の地鎮祭はあまり知られていないようであるが、我が日蓮宗では百日の荒行を成満した行僧が、加持祈祷により地鎮祭を執り行う事は珍しくない。
勧請・読経に続き、塩と酒で四方を清め、諸天善神に法楽の加持祈祷、皆でお題目をお唱えし、工事の安全と無事完成を一心にお祈りさせていただいた。
この日、本堂では保育園の子供達が、22日に行われる「精霊まつり」の練習をしていた。練習が終わると、本堂前に設置されたプールに向かい、全員でプール開きの安全祈願をさせて頂く。晴れた日には、皆が待ち望んでいるプール遊びを、思いっきり楽しめそうだ!
偶然か因縁か、この日は水と関係する事柄が多い日であった。