切磋琢磨

研修の前には、必ず本堂にて読経しています。熱のこもった、各上人の活動発表。
先日、若手の僧侶の研修会を当寺で開催した。広島・岡山両県の有志が集い、お経や声明の研鑽をはじめ、法話や意見交換なども行っている。5年ほど前に友人と共に研鑽をしたのがきっかけで、今では会員も10名を超えている。今回は、「自坊の宗教活動」と題して、自分のお寺での活動(対外的なものも含む)を発表するものであった。午後3時に本堂に昇堂し、今年荒行(修行)に入る予定のY上人の木鉦に合わせて読経。實相寺のご本尊に皆で法味を奉げて頂き、その後、研修会が始まる。急遽、所用にて帰らなくてはならなくなったK上人を先頭に、次々と発表を行い、最後のO上人の話が終わる頃には夕方になっていた。今回は8名の僧侶に、それぞれの宗教活動を語って頂いた。青少年の育成、地域に根ざした活動、PTAや保護司、教誨師の活動をしている上人もいた。皆が一生懸命頑張っていることが、ヒシヒシと伝わってくる内容であった。二十代後半から三十代後半の年齢層である我々が、日々与えられた使命を全うするよう、切磋琢磨していきたいものである。今しか出来ない事を精一杯頑張っていれば、それが役立つ時が必ず来るはずである。同じ境遇の者同士、今後の向上の為にも、更に研鑽を重ねなければならないと思った。