ライセンス

運転中は真剣そのもの。いつかは園児を乗せて、ドライブしたいものです。
自動車時計博物館のN館長様より電話を頂く。「これからボンネットバスに乗っていく用事があるから、よかったら運転してみませんか?」と。しばらくすると、ボンネットバスが實相寺に到着し、初の運転となった。
実は…保育園の今後を色々と考え、いざと言う時、ライセンスがきっと役立つであろうと確信し、息子の誕生日に合わせて(たまたまですが)大型免許を取得したのである。館長様がこんな私に気を使って頂き、お声をかけて下さったのである。
バスに乗り込むとそこには“レトロワールド”が広がっていた。早速運転席に座り、各計器類の説明を受け、ギアを少々練習し、エンジンのかけ方を教えて頂く。ギアは、私が今まで運転してきたどの車にも当てはまらない配置で、「さすが私より年上のボンネットバスだな」と、感心した。続いて何やら見た事の無いレバーを触り、いざエンジン始動!(こんなかけ方、生まれて初めての体験である。)そしてギアをローに入れ出発。私の運転に気付いた職員が、手を振ってくれていた。(ちなみに、外遊びをしていた園児達は、まったく気づいていない…)
心地よい緊張に包まれながら、バスを走らせる。館長様から色々アドバイスを頂きながら目的地に進む。走行中、物珍しいのか、多くの人がボンバスに注目していた。そして事故も無く、無事目的地に到着!思った以上に運転しやすかった。
今回、ボンネットバスを運転させて頂き、「古いものを再生し、新しい命を吹き込めば、立派に役立ってくれる」と確認できた。それはバスであれ建造物であれ同じことであろう。欲しい物が何でも手に入る今の世の中、“物の有り難さ”に気付く事が出来れば、資源を有効に利用するのみならず、“感謝の気持ち”も育む事が出来るのではなかろうか。