嬉しい届け物

乾いた地上を潤すがごとく、今日は一日中雨が降っている。草木も、さぞ喜んでいる事だろう。
そんな雨の中、空手古武道龍真会同門のY夫人が、前回の大会のビデオをわざわざ持って来て下さった。ご主人のY氏は我家と同じように親子で練習に通われ、時には私のお相手をして下さり、奥様は居合い抜刀をたしなまれる程の武道一家でもある。空手の大会は日曜日に行われる事がほとんどで、いつも法務が重なり応援に行くことが出来ず、各師範をはじめ同門の皆さんには何かとお世話になっているが、毎回息子の試合の写真や動画を撮ってくださるのがY氏である。子供を通わせる親としては非常に有り難いお心遣いである。
以前Y氏と話をする中で「自分の子が必死になって頑張っているのを見ると、何とも言えない燃え立つような気持ちが湧いてくる」と、おっしゃっていた。
幼少期は何かと必要以上に子供に手をかけてしまうものだが、ただ黙って見守ることも愛情だと私は思う。子供が自分で何かを感じ、何かを見つけ、そして行動に移す。自分自身で理解する事で“本質”を見抜く力が具わるのだ。また親にとっても、そんな子供の姿は“大きな原動力”となるであろう。老若男女を問わず、様々な境遇の方から刺激を受け、いつまでも心が錆び付かないように磨いていきたい。