桜を見つめる、大黒様も嬉しそう。
春の楽しみの一つに花見がある。
福山城の桜も満開で、花見客で賑わっていると新聞に掲載されていた。
實相寺の桜も勢いよく咲き誇っている。昨年よりも花の数が多く、とても美しい。
大黒様も微笑みながら花を見つめている。
桜の花は、なんて素晴らしい咲き方・散り方をするのであろう。
つぼみのうちは“まだかまだか”と心をくすぐり、花が開くと多くの者を虜にし、そして散り際にはその美しさと共に哀愁さえ感じさせる。
もちろん桜自身も頑張っているようだ。一年という時間をかけて準備をし、短い期間に燃え尽きんばかり精一杯花を広げる。
なぜ桜は日本人の心を惹きつけるのだろう。
桜のような生き方に“憧れ”をおぼえる人は少なくないはずである。
人生で輝ける一瞬のために精一杯努力し、輝きを放つと同時に感動を与え、そして惜しまれながら終わりを迎える。
桜は毎年花を咲かせるよう、しっかりと準備を怠らない。
我々も短い人生の中で何度輝きを放てるか分からないが、その時が来るまで「桜を見習い」しっかりと準備したいものである。