花まつり

四月八日はお釈迦様の生誕された日で、「花まつり」の名で親しまれている。
この日を「潅仏会(かんぶつえ)」とも言い、お釈迦様の仏像に甘茶をかけてお祝いをする。仏教国の多くで、この「花まつり」が開催されている。
お釈迦様もこの世に生を受けて臨終を迎えるまで多くの苦難に遭遇され、そして悟りを開かれた。人間誰しも経験するであろう、いわゆる「四苦八苦(しくはっく)」である。
(しょう)苦 ②(ろう)苦 ③(びょう)苦 ④(し)苦の四苦に、⑤怨憎会苦(おんぞうえく)現実の世界にあっては怨憎せる人と一緒に会合したときに受ける苦痛 ⑥愛別離苦(あいべつりく)自己の愛するものと別れなければならない苦痛 ⑦求不得苦(ぐふとっく)自己の欲求するものを獲得できない苦痛 ⑧五陰盛苦(ごうんじょうく)有情(衆生)を形成する色・受・想・行・識の五陰(蘊)から生じる身心の苦悩の四を加えて八苦という。
誰しも経験するであろう「四苦八苦」を、どう受けとめるかで人生は大きく変わるはずである。“苦をば苦と悟り、楽をば楽とひらき”与えられた人生を歩めば、怖がることは何も無いのではなかろうか。