「縁」をいただく

本日、保育園では修了式を迎え、年度末の保育が終了する。
クラス担任も一年間一緒に過ごしてきた子供達を、それぞれの気持ちで送り出している。特に今年度で退職される先生は、いつもより名残惜しそうにしているようだ。
今日は退職される先生方の寄せ書きに「縁成(えんじょう)」と書かせていただいた。『すべてのものが因縁によって成り立っていること。』という意味である。
この園で働くことも勿論「縁」によるもので、それぞれが共に過ごした子供達や職場の仲間との出会いも「縁」であり、これから新しく出会う人も「縁」によって出会うのである。また、保育士になったのも「縁」であり、これからの人生も多くの「縁」を頂くであろう。大切なのは、この「縁」から得たものを、どれだけ自分の糧にするかということである。それぞれの境地で心を広くたもち、他者に善行(ぜんぎょう)を施し、しいてはその「果(か)」によって幸福をつかんでもらいたい。