歴史をたずねて

過日、世羅郡の歴史愛好家の御一行が当寺を視察された。
約50名ほどの人数でお見えになられ、本堂(水野家下屋敷を改築)、鐘楼堂、庫裡、山門(神辺城城門)を見学して頂いた。
過去の歴史や自分の先祖を探るということは、実に多くの発見があるようだ。今まで何も気にしなかった人がある日突然、何かのきっかけで歴史に興味を持つという事が多々有るらしい。
それは“過去からの呼びかけに気づく”という事ではなかろうか。現在があるのは過去のお蔭で、そして現在が未来を創る。目に見えない“過去からの思い”に気づき感謝することが出来れば、未来はさらに大きく開けていくような気がする。
人間は本来「六感(ろっかん)」を働かせ、多くのことを感じるとる能力を持っていた。目に見えることだけが取り沙汰される現在ではあるが、そっと目を閉じて、古(いにしえ)からの呼びかけに耳をかたむけてみよう。
きっと“何か”が託されているに違いない。