父から子へ

今日は朝から「お彼岸案内」と「實相寺だより」の印刷・折り仕事を進め、夕刻ようやく封筒に入れる作業までが終わった。
週明けには何とか発送出来そうである。
昨年退職した義父が、足しげくお寺に通ってきてくれる。
「自分は困ったときに神仏からのご加護を頂いた。何かお寺の為に、手伝いをしたい!」と、お寺に来ては事務や雑務を手伝ってくれる。
“善行”は廻り廻って自分に返ってくる…。実に有難いことです。
午後から、遠方にお住まいの檀家の長男Mさん(40代後半)が、十数年ぶりにお寺にお参りをして下さった。
嬉しいことに、今春、高校を卒業される息子さんを伴なってのご来寺だ。
ひとしきり堂内をご案内し、お茶を飲みながら少々お話をする。
Mさん曰く、「80代になる父親の体調の事もあるが、これからは自分が進んで寺に足を運びたい。」との由。素晴らしいことである。
隣に座った息子さんは、ごく自然にその話を聞いておられた。
数年後には大学を卒業し就職をされ、ご縁があれば結婚をし、そして子宝にも恵まれるであろう。その子供が今の自分と同じくらいの年齢になったとき、おそらくお寺を訪れて、きっと今日の父親が口にした事と同じような話をするであろう…
“善行”は廻り廻って自分に返ってくる。
当たり前のことではあるが、なかなか難しいことである。
朝晩まだまだ冷え込むが、心はとても温かな一日でした。