京都の世界遺産

京都には何と17もの世界遺産があるらしい。せっかく京都に来たのであれば世界遺産のひとつでも見て帰らなければと、翌日は二条城へ。早朝から多くの観光客でにぎわっていた。ことに外国人の多さは驚くほどであった。

東大手門から入城し、唐門を通って二の丸御殿の内部へ… これは観光客のお決まりのコースであるが、外からのアプローチが実は大切なのである。国宝の大広間や書院を外から見学させて頂き、建物の造りや瓦の葺き方、そしてその状態をじっくりと見ることができた。

園庭は近くを歩きながら眺めるのもよいが、江戸時代、登城した大名が将軍と謁見する折に建物内部から眺めたであろう巨大かつ優美な園庭は、幕府の権力を知らしめるためには有効であったに違いない。

本丸の周りを取り囲む石垣も巨大で重厚、

堀の水と石垣のコントラストがとても美しかった。

城内には様々な門があり、場所や用途によって趣が違うので見ごたえがあった。

また、梵鐘が2つこのような形で屋外に置かれているのも珍しいと感じた。幕末の政変時に非常事態を知らせるために使用されたようである。

当寺は城門や城の石垣等を保存しているが、こうして由緒ある建築物や建造物を観察することはとても有用である。古きものを残し未来にその姿や携わった人々の思いを伝える… 今後も多くを訪ね、さらに見聞を重ねたいと思う。