春の彼岸会 2017

草木の芽吹きを一段と感じるようになった春分の日、当山では春季彼岸会法要が奉行された。

今年最初の供養会ということもあり、多くの方がお参りに来てくださった。特に小さな子ども達の姿が沢山あり、いつもより平均年齢が下がったことは間違いないようである。「お寺=高齢者」というイメージがあるかもしれないが、行く先のことを案じるならば、先ず子や孫たちを寺に連れてきてほしい。子ども達には何をしているか分からないかもしれないが、お寺に誰と来てどんなことをしたかがおぼろげながらでも記憶に残れば、自然に手を合わせることが出来るようになるからである。

とかく春秋の彼岸は季節の変わり目ということもあり、お亡くなりになられる方も多い。誰しも最後に行き着く所は‟死”であるが、‟生”ある時にこそ別れを意識することは、子や孫にとっても意味のある善行につながると感じる。