白鷺城

5年後の2022年に築城400年を迎える福山城… 先般、広島大学の三浦正幸教授が当山に来られた時に、福山城は図面が残っているので木造での再現は可能であるという話をお聞きした。そんな話を聞けば木造の城を見たくなるのが人情、ということで世界遺産・国宝でもある姫路城を見学してきた。

城には堀がつきもの、遠くまで伸びる堀と石垣にまず圧倒された。

大手門は立派な木造建築、当山の山門が小さく感じられた。

城内に入ると遥か遠方に真っ白な天守がそびえていた。なる程、見る者を再敬礼させるような雄大な佇まいである。

天守に登るまでにかなりの距離を歩くが、高く積みあげられた石垣や幾つもの門が城の防備力の高さを示していた。

天守は昭和の大修理で多くが修復されているようだが、大きな柱や梁、板間などは、時代がかってとてもいい雰囲気を醸し出していた。

人がよく通る所は表面がツルツルになって光沢を放っていた。

年数が経てば経つほど、深い味わいを出すのが木材であろう。

江戸時代にも修理は行われていたようであるが、石垣にしても天守にしても重機の無い時代どれだけの労力がつぎ込まれたか想像するだけでも頭が下がる。おそらく最小限の労力で最大限の効果を発揮する方法がとられていたとは思うが…

福山城築城400年、どのような施策が講じられるか水野勝成公を始めとする歴代城主も固唾を呑んで見守っておられることであろう。