第12回『浄心水行』 番外編(後編)

第三座目は、少女たちにお父さんが加わりました。父と娘、そして真冬の水行… なかなか無いスチュエーションです。

男の子の下帯の雰囲気とは違って、白の水取行衣が清廉さをかもし出しています。

女の子たちも堂々と、そして一心に寒水をかぶってくれました。

最後は一般の部、常連達はまさに余裕の表情です。

水行桶から水を汲んで…

エイッと首筋に寒水を打ち付けます。子ども達の倍の杯数をかぶりました。

水行が終わると、住職が毎回訓話をさせて頂いております。この度、5回目の参加となった川﨑君と平田君には、記念品の腕輪守りが贈呈されました。二人とも明浄保育園の卒園児です。園長としても嬉しい限りです。

続いて10回目の参加となった塚村兄妹には、特別腕輪守りが贈呈されました。10回=10年、年月の重みをヒシヒシと感じます。兄妹共に道場にて幼少期から修練を継続しています。親御さんの生き方が、子ども達に表れていると感じます。

中学生の時に学校新聞の取材で来てくれた笠原君、今や20才のイケメンになっていました。今回は大学受験を終え、志望校の立命館大学に入学できたお礼参りを兼ねての4度目の参加となりました。「今どきの若者」にも素晴らしい子は沢山います。

龍真会・ドラゴンジムの森藤明最高師範。第1回目から毎年参加して下さり、道場の門弟たちに精神修養の一環としても参加の声かけをして下さっています。こうした大きな支えがあるからこそ、子ども達は自身を磨く機会を得ることができると感謝しております。

 

当日のお手伝いや写真提供をしてくださった塚村さんご夫妻には、再度御礼申し上げます。一つの行事として考えると、自分では動けない部分をお手伝い頂けることがとても有難いです。こうした皆さんの支えと、水行をするという参加者の意気込みが『浄心水行』を尊い年越し行事にしてくれていると感謝しています。私も気力体力が続く限りは継続したいと思います。また大晦日にお会い致しましょう。ありがとうございました。

 

年明けに広島県立美術館にて二科展が開催されました。『浄心水行』という題にて掛谷春夫さんの作品が入選し展示されました。

第11回の時の写真になりますが、ご紹介させて頂きます。

尚、掛谷さんは入選が決定した時に、同じ写真を額に入れて「いい写真が撮れた御礼です。」と、当寺に持参して下さいました。こうした写真家がいることを嬉しく思います。その節はありがとうございました。そして、この度はおめでとうございます。合掌