卒業論文

過日、福山市立大学4年生のT君が、卒業論文の聞き取り調査に来寺した。「広域災害時における避難施設としての寺院の活用可能性」を論文テーマとして研究を行っているようで、問い合わせの時に趣旨を聞いて調査協力を快諾したのである。

当日のヒアリングではT君の質問に答えるのみならず、色々な雑談もさせて頂いた。若者と話をして感心させられるのは、話を真剣に聴く姿勢である。会話の中には、自分の知らない情報がたくさん詰まっていることがあるし、ちょっとした情報から新たな発見や出会いが生まれることもある。特に学生さんには、こうした人と接する機会を多く持ってほしいと感じる。

数日後に礼状が届き、文中には「…卒業論文に最大限活用させて頂くことは勿論、それ以外のところで多く学ぶことがあり、またお寺の魅力を大いに感じることが出来ました。」と認められていた。こうして若者と新しいご縁が出来たこと、色んなことを感じとってくれた事を本当に嬉しく思う。あとは、完成した『卒業論文』を楽しみに待ちたいと思う。頑張れT君!