日蓮仏教研究所


過日、東京新宿常圓寺の日蓮仏教研究所の所員の方々総勢5名が当寺にお越しになられた。当寺に格護される身延山久遠寺第二十八世 妙心院日奠上人の大曼荼羅御本尊を拝観撮影しに来られたのだ。妙心院日奠上人は全国奠師法縁の縁祖で平成28年に350遠忌を迎えられる。その報恩事業の一つとして記念誌の編纂を計画され、全国の法縁寺院に残された縁祖の遺墨を集成されているのである。

当日は撮影にあたって様々な器具を準備されており、御本尊や古文書の撮影の仕方を学ぶことが出来た。また、古文書の文面もすらすらと読まれて、さすが所員の方々は馴れておられる様子であった。
過去を辿るには、残された資料を様々な角度で見つめ、推測していくことが必要になる。また、こうした研究をされている方々は、過去からのご縁があって様々なものに出会う運命になっていると思う。
平成28年までもう少し時間はあるが、素晴らしい記念誌が完成することをお祈りしている。