季節は確実に春に向かっている。その節目となるのがやはり“節分”である。
この日は朝から園児たちもソワソワしていたようで、豆まきで登場する鬼達に不安を感じている様子であった。案の定、今年の鬼達は新たな装いだったので、子ども達は例年以上に大きな声で泣き叫んで豆を投げていたようである。
鬼は心の中に住んでいると子ども達は信じている。泣き虫鬼、怒り鬼、嘘つき鬼、怠け鬼…　子ども達にとって鬼は怖い存在であるが、その鬼達に泣きながらでも向かっていく勇気を持つことで、心は自ずと強くなっていくのである。
子どもをたくましく成長させる“節分”とは、日本が誇れる伝統文化である。