水子の守り

先日、水子供養にある男女が訪れた。祥月命日に合わせて、今回で6回目となるご供養。毎年県外からよくお参りしてくれたと感心している。聞けばこの度入籍をするらしく、今日のご供養が終わった後に届け出をするとのこと。我が子(水子)の命日に合わせて入籍をされるとの気持ちに、目頭が熱くなった…
水子供養、「どこで、どのようにしていいか分からない。」という現状もある。また、我が子が亡くなる状況や供養までのプロセスも個々によって様々である。そんな中、両親が揃ってご供養に訪れ、回数を重ねるということは意外と難しいことなのである。
この度のお二人は、水子に対してしっかりご供養を重ね、自分たちの気持ちを送り、そして二人で手を取り合って今日を迎えたのである。そこには、水子から両親に対する“感謝”と“守り”があったように思えた。

亡き人を大切に思う気持ちは、時間や距離を超えて伝わるもの…
 
やがて新しい家族としてお二人の元へ我が子が還ってくることを予感する、心温まる水子供養であった。この先も、どうぞお幸せに。 南無妙法蓮華経