お盆棚経



現在、お盆の棚経にて檀家各家をお伺いさせて頂いているが、嬉しく微笑ましいご家族の姿もある。「お寺さんが来たよ、全員集合!」と仏壇の前に親子三代が集い、一緒に座ってくれる。小さなお孫さん達も、お経本の平仮名を目で追いながら読経してくれるのである。
在家のみなさんが仏事に触れる機会は限られているような気がする。法事やお葬式、お盆やお彼岸の棚経等… そんな限られた機会であるからこそ、子や孫を同席させる意味合いは深いのである。子は、親や祖父母の姿を見て物事を覚えていく。今は亡きご家族やご先祖へ手を合わせる姿は、無言の“さとし”ともなる。こうしたご家庭を拝見すると、この先の安泰を身を持って感じることが出来る。