第58回福山市美術展覧会

今月上旬、ふくやま美術館にて福山市美展が開催された。毎回家族で鑑賞に出かけているが、この度も義母の写真が入選しており、ますます腕前を上達させているようで嬉しく思った。絵画、写真、書、彫刻… それぞれの作品は、その作者自身を忠実に表しているように思える。ことに私は写真に興味があるので、どのような対象物をどのようなアングルでおさめているのかとても参考になる。審査員・招待作品などは特にそうである。また、出品者の中には知人の名前もちらほらとあり、その人の顔を思い浮かべながら作品を見ることも出来るので面白い。その日は会場で鳥越修先生と偶然お会いすることが出来た。当山の“浄心水行”では、ことにお世話になっている写真家の先生である。しばし写真の薀蓄をお聞きすることが出来たが、仕事の合間をぬって生徒さんの作品を見に来られていたようであった。熱心な先生である。
いずれの作品からも、見る者に訴えかける何かがにじみ出ていた。賞が頂けるようになるまでには日々の努力が欠かせないと思うが、そんな作品を鑑賞するだけで、何だか力を貰えるような気がする。
対象人物の自然な表情が光る、義母の作品でした。