草取り

草取りをしながら様々なことを感じるのも、大切なことですね。
この時季、一雨ごとに草木が青々と茂ってくる。そんな草木に混じって、同じように成長してくるのが雑草である。今月に入り、境内の草取りを職員さんがせっせとしてくれている。昨年、年長児や職員達と種蒔きした芝も無事根付き、今では見た目もそれらしくなってきている。この芝の中にも多くの雑草が茂ってきた。一見すると、芝にとても似た姿をしているので分かりづらい。よくよく見るとちゃんと違いがあるので、雑草とわかる。しかも、芝以上に広く深く根を張り、芝にまとわりつくように生えているので抜きにくい。なかなかしたたかなものである。職員達も何度も「これは雑草ですか?芝ですか?」と、尋ねるくらいであった。
近頃は草取りをする機会が減ってきているようだ。これも住環境の整備が進み、緑が少なくなってきているからでもあろう。ただ、こうした草取りからも、生命の力強さ、生きる上での工夫、また雑草の見分け方や作業の大変さ、除草後の爽快感等を味わうことは出来る。草取りは“寺での修行の一つ”とも言われる。気持ちのある人には、是非当山で体験してもらいたいものである。