採れたての野菜

沢山の美味しい野菜を、ありがとうございました。
先日、嬉しい戴き物があった。 畑仕事をされている檀家から、見事な野菜を頂いたのだ。白菜、大根、長ネギ、ホウレンソウ、水菜、チンゲン菜… どれをとっても立派な出来である。「農薬を使ってないので虫食いはありますが、味は大丈夫です。」とのことであった。スーパーで売っている野菜は見た目も重視されるので、虫食いを見かけることはまずない。だが、本来は野菜を育てるうえで虫が食うのはごく自然なことで特別なことではない。虫も美味しいものをよく知っているのである。こうして無農薬で作られた野菜は、味も歯ごたえもしっかりしている。なによりも檀家自らが手塩にかけて作られたということが、美味しさを倍増させてくれるのである。
飽食の現代、食材が育てられ、収穫されるまでのプロセスを考えることで、感謝の気持ちを養うことは大切である。まさに“いただきます”の原点でもあろう。青々とした野菜が、便利になりすぎた今の世に、手間暇かけることの尊さを語りかけているような気がした。