今年の桜

満開となった日に写しました。現在も美しいです。
年度の変わり目でなんだかんだと慌ただしく過ぎているが、この時季境内の草木が、そっと春の息吹を感じさせてくれる。ことに今年の實相寺桜は、花も多くてとても美しい。蕾をつけて「そろそろ咲くかな…」と思っていたら、数日中には見事満開となっていた。朝晩の冷え込みも一気に緩み、本格的に春の訪れを感じることが出来る。一年で一番清々しい季節である。昨年のこの時期には息子も中学校に入学し、桜の下で家族写真を撮った記憶がよみがえる。早いもので1年が経った…
先日、夕食後に桜の下で家族でお茶を飲んだ。沢山の花びらが重なり合い、外灯のオレンジ色に照らされて、何とも言えない美しさであった。また、とても幸せな気持ちになった。当山を訪れる方々も桜の木の下を通り、本堂、墓所へとお参りをされる。桜はそんな人々をみつめているのだろうか。もう数日もすれば花は落ちてしまうが、今度は新緑の葉や赤い実が、観る人の心を潤わせてくれることであろう。四季折々の美しさを持つ草木に、時の移ろいを感じる瞬間でもあった。
夜桜も、ひと味違った美しさです。