命日
各寺院には代々住職を務めてこられた“歴代上人”がおられる。当山では今月、ご命日(祥月命日)にあたる歴代上人が三人おられた。そのご命日には懇ろに読経し、報恩感謝の御回向を捧げさせて頂いた。やはり“ご命日”は“特別な日”という感覚がある。また当山では、檀家の年回忌の御回向を朝勤にて行うことがある。遠方にお住まいの方、高齢でお参りが出来ない方等が依頼される。「たとえ遠くに住んでいようとも…。」「わが身が不自由であろうとも…。」亡き人に対するそのお気持ちは、菩提寺としても嬉しいものである。
“供養”とは目に見えないものではあるが、供養を捧げる人の気持ちは、我々にしっかりと伝わってくる。故人が身内であろうと無かろうと、年月が経っていようとなかろうと、その気持ちは尊く美しい。
我家にとっても明日は忘れられない日である。ちょうど1年前、家族に見守れながら息を引き取った愛犬クマの命日である。寺でお経を聞きながら育ち、番犬としての気性を発揮し、家族と共に生活してきた我家の犬。早や1年が経つが、あの日のことは家族皆の心に焼き付いている。
明日はクマの眠る墓所にお参りして、読経を捧げよう…






