移ろいの色

何となく温かく、何となく寂しい、紅葉の季節ですね。
11月もあっと言う間に過ぎ、もう12月を迎えようとしている。今年も残すところ1ヶ月となってしまった。今月に入り境内の木々が色鮮やかに紅葉し始め、ちょうど見ごろを迎えている。水盤舎横の紅葉は、特にこの時季綺麗である。
12月は行事も目白押しで、年末の準備も徐々に忙しくなってくる。保育園では来週末に控えた「発表会」の練習にも余念が無く、保育士たちも準備に慌ただしい。翌日はドラゴンジム主催の「大演武会」も控えており、道場に行くと門弟たちはしっかり練習を重ねている。寺の行事は「大黒祭」「年末大掃除」「大晦日浄心水行・除夜の鐘」、そして年が明けると「初詣」と続く。
年末になると一年の早さを感じると共に、この先の人生までふと考える時がある。寺や保育園の今後、家族のこと、健康について、自分の目標など、10年後20年後… この世で与えられた時間というものは本人には分からないが、その瞬間を大切に、後悔をしないようにしたいと思う。また、自分に与えられた“ご縁”を、しっかりと受け止めたいとも思う。
紅葉はやがて落葉し静かに眠りの時季をすごし、来年春にはまばゆい新緑の葉を広げるであろう。我々も1年1年しっかりと色を重ねながら、美しく人生を歩みたいものである。