様々な“御縁”

カナダ国立文明博物館学芸員とFACM館長、スタッフの皆さん。
寺は、日頃から多くの方が出入りされる場所ともいえる。お墓参り、故人のご供養、お祈りや懺悔、お祝い事に相談事、境内の散策、一息つきにと… ことに平成大改修事業や福山城の東外堀石垣移築等にても多くのご縁を頂き、毎日のようにどなたかがお見えになる。ありがたいことである。
先日は、沼隈町にて古民家の再生や保存を手がける会の理事長W氏がお見えになられた。平素からお付き合い頂いているK氏のご紹介である。K氏も保護司や各団体の要職を努めておられ、信仰においても寺院と関わりの深い方である。以前、当寺で会合を開いた時に境内の建物を見ておられ、古材を生かして改修した建物の実例として、W氏にお見せしたかったようである。色々と話も弾み、あっと言う間に時間が過ぎていった。話の中で、当寺が諸外国の方ともご縁があることをお話しすると、不思議なことに、W氏も海外交流とご縁のある方で、自身も英語が堪能な上、以前交流したことのある外国人が、しばしば遊びに来ることがあるとも話されていた。これもまた、新しい“ご縁”を感じさせるお話である…
ちょうど翌日には、FACM館長N氏がカナダ国立文明博物館のアラン・エルダー学芸員を伴い当寺に見学に訪れてくださった。今回は、FACM所有の時計コレクションをカナダから視察に来られたらしい。
様々な“ご縁”を頂きながら、それがもとで“新しいご縁”を生む場所になれば、寺院としても実に素晴らしいことだと思う。