ジェイク、ようこそ我家へ part.2

緊張と興奮の一夜が明けた。JAKEは本堂での朝勤を見学し、朝食では納豆と梅干を試食し、この日はラジオ出演の予定もあり放送局へと向かった。今回来日している子ども達とホームステイを受け入れているホスト側の子ども達も同行し、放送ではどの子も英語で「楽しい!、嬉しい!」を連発していた。その後、息子達は小学校へ、JAKEたちは観光へとそれぞれ出発した。
包丁を持つ姿も、板についています。日本の食文化の1つ、“SUKIYAKI”を体験しました。
夕方、JAKEと息子が帰って来ると、その日の夕食の準備にとりかかる。
事前に妻と話し合い、料理が好きだというJAKEに日本の食文化も知ってもららうべく、“すきやき”にしようと決めていた。事前に揃えた材料を、妻の手ほどきで洗ったり切ったり、腕前はなかなかのようであった。そしてジャパニーズテイスト“しょう油”を基本に味付けし、出来上がったところで「いただきます!」前日同様、テレビ取材のカメラを前に、箸を上手に使ってすき焼きを卵にくぐらせ、美味しそうに食べていた。
本堂の前にて、妻からの説明を聞いています。御宝前にて記念写真。興味深そうにしていました。
その晩は、CARLEIGHという女の子を受け入れしているI家と合同で、スイカ割りや花火をする予定となっていた。またJAKEとCARLEIGHのお母様も、テレビ取材が入っていると言う事で、特別に許可をもらって見学に来られる予定であった。妻は夕食を早々に済ませホテルにお母様方を迎えに行った。先にI家のご家族が到着しCARLEIGHがそばに来ると、JAKEは自分が料理をしたことや我家での様子などを色々と話していた。
しばらくしてお母様方も到着し、妻の案内にてひとしきり境内をまわる。途中「グレィト!」を連発していたのが印象的であった。
鮮やかな配色の浴衣が、彼女達にはよく似合うと妻が言っていました。色とりどりの花火に、大喜びでした。
日が沈み、程よくあたりも暗くなってきたので、今度はゲストに浴衣を着付けてスイカ割りをすることになった。浴衣やスイカ割りのアイデアは海外生活の経験もあるIさんである。それぞれが浴衣を身にまといお寺でスイカ割り、なんと日本らしいイベントであろうか。みなさん浴衣がとても似合い、周りの風景に溶けこんでいた。打上げ花火の後、お母様方はホテルに帰られ、4人の子どもが楽しそうに、次から次から色とりどりの花火に点火していた。こうして、最後の夜は過ぎ去っていくのであった。
出発の朝、息子と。体格の違いがよく分かります。FORD社の車に乗って、はいポーズ!
出発の朝、パンではなく、ご飯(お米)を選んで朝食を済ませ、身支度を整えるJAKE。ご飯を選んでくれたことが、何故か嬉しかった。見送りには妻と息子が同行し、時間の余裕が少しあったので福山自動車時計博物館に見学に立ち寄る。息子曰く、とても興味深げに車や時計を見ていたようだ。その時の写真を見ると、あどけない表情がとても可愛らしく感じられた。その後、駅のホームにて御一行をお送りし、ホームステイも無事終了する。
今回のホームステイでは、息子と同年代の男の子と接することができ、父親の目線で多くのことを感じることが出来た。ことに、異国の地で1人でステイするJAKEのチャレンジ精神には感心するものがあった。今後、“世界との距離”は益々近くなってくるであろう。語学力を養い、異国の文化に触れるチャンスがあれば、身をもって体験したいと思う。KARENさん親子には、またいつかどこかでお会いできる気がする…