春の彼岸会

各山の御住職が御回向を捧げて下さいます。歴史文化の保存にもご尽力されている髙橋孝一社長です。
前日の雨も嘘のようにあがり、温かな日差しがさしこむ彼岸の中日、当山にて「春季彼岸会施餓鬼大法要」が執り行われた。今回は3年に1度の福山門中寺院6ヶ寺の連合法要の当番に当たり、各山の御住職をはじめ役僧、小僧を合わせ、10名の僧侶(小僧を含む)にて大法要を勤修することが出来た。連合法要では門中寺院で格護している「多宝塔」の中に、故人の法号(戒名)を巻子に記して納める「宝塔施入供養」も行われており、今回も亡き家族のご供養にと、お申し込みされる方が多かった。塔婆供養と同様、施主の“気持ち”は必ずや故人のもとに届くはずである。
大法要も無事終了し、「講話」の時間となる。今回はキングパーツ社長の髙橋孝一氏による「福山城と神辺城」に関するお話を、スライドを交えながら拝聴することが出来た。髙橋社長は郷土を愛するお気持ちが強く、地元にあった神辺城の研究や「廉塾」を開いた管茶山(かんちゃざん)顕彰会にもお力を注がれている。そんな髙橋社長のお話を聞いて、当山に移築保存された「神辺城城門」も喜んでくれたはずである。
歴史的建造物とは一日一夜にして築けるものではない。長い年月のなかで、様々な出来事が染み込んで、さらに“深み”を増してくるものであろう。そんな建造物にそっと耳を傾ければ、時代を超えて多くのことを語りかけている、そんな気がしてならない。