大震災から13年

供養を捧げる方の“想い”が感じられます。
1月17日、この日の朝勤にて特別なご回向をさせて頂いた。
一瞬にして多くの尊い人命を奪った「阪神淡路大震災」。早いもので、13年という年月が過ぎた。この“特別な日”に、被災されて亡くなられた方々の冥福を祈って行われる追悼行事が、マスコミ等でも紹介されていた。そんな中、実際に家族を亡くされた方のコメントが心に響いた。「ごく普通に家族と生活できるということが、とても幸せだと気付いて欲しい…。」なんと意味深い言葉であろう。
“生”を受ければ必ず“死”を迎える。これは逃れようのない道理であるが、生きていることに感謝できれば、どれだけ充実した日々を送ることが出来るかという意味合いに聞こえる。「居ること、有ること」が日常化してしまえば、そこから感謝の気持ちは次第に薄れていくだろう…そんな“普通”が幸せであることに気付かせてくれる言葉である。被災された方々は心身共に大きな傷を受けておられる。そんな中でも確実に前を向いて歩まれる姿は、美しく輝いて見える。
辛く苦しい思いをされた方、感謝の気持ちを持たれた方は、他の者に優しく接することが出来る… 震災にてこの世を去った方々のご冥福を祈り、傷跡から立ち直ろうと一生懸命努力している人々に、心からエールを送りたい。