「祀り」と「祭り」

本堂では親子が一緒になって、ご先祖様や精霊をお祀りしました。グランドに場所を移し、親子で“祭り”を楽しみました。
先週の土曜日、当山にて『精霊まつり』が開催された。
毎年この時季に開催されている“夏祭り”のことで、大勢の人々でにぎわった。この日を楽しみにしていた保育園の子ども達が、色とりどりの浴衣や甚平を身にまとい、本堂にてご先祖様や精霊に手を合わせてお祈りをした。法要が終わるとグランドに場所を移し、盆踊りを楽しんだ。団扇をもって楽しげな曲に合わせて踊る子どもたち。親御さんも一緒になって踊り、祭りの雰囲気が徐々に盛り上がってくる。ひとしきり踊り終わると、待ちに待った夜店とゲームの開始である。この日の為に保護者会が何度も打ち合わせを行い、子ども達が喜ぶように準備を進めて下さった。鉄板を使った焼き物等は、暑いさなか大変だったろう。いつも子ども達の笑顔を願いご協力下さる保護者の方々に、心から御礼を申し上げたい。夜店の屋台やゲームでお腹と心を程よく満たし、フィナーレの花火が始まる。点火するごとに歓声があがる…
花火を見ながら「祭りを楽しむ人々の姿は美しい。」と思う。
神仏や精霊を“祀る”ことを起源とする日本の“祭り”、我々が先祖から受け継いできた伝統を、子の代、孫の代にも伝えていきたいものだ。