火祭り

着火する前にお経をあげて、皆でお祈りしました。炎と共に、皆の“願い”が届くといいね。
昨日、1月15日は暦で「小正月」にあたり、全国各地で“火祭り”が行われたようだ。この地方では「とんど焼き」としてよく知られている。各地で呼び名はそれぞれ違うが、「左義長(さぎちょう)」とも云われているようで、正月飾りや書初めなどを焼き、その年の無病息災を祈る伝統行事である。
当山でも「とんど焼き」を兼ねた「お焚き上げ」を行い、保育園の子供達と共に、今年一年の“幸せ”をお祈りした。
まず火をつける前に「とんど焼き」のお話をし、その後、「お焚き上げ」のお経をあげ、園児と共に「お祈りの言葉」を捧げる。年長児は全クラスを代表して、干支の猪や正月のお餅などを描いた絵を準備していた。
そしていよいよ着火。注連飾りや幣束が瞬く間に燃え上がっていく。子供達は炎を見つめながら、手を合わせて一心にお祈りをしていた。可愛らしいものである。
私が子供の頃はまだ“炎”を見る機会は多かった。落ち葉を燃やす「焚き火」などは特に珍しくもなく、学校の帰りがけによく「焚き火」にあたっていたものだ。今でこそ“炎”を見る機会は少なくなったが、昔から受け継がれてきた伝統行事には、出来るだけ触れさせてあげようと思う。そして自分が体験してきた事も思い出してみたいと思う。そういえば「火遊びをすると、オネショをするよ」と、よく言われたものだ…