古文書解読

過日、福山城博物館友の会のYさんが、古文書調査記録第三十七集「福山藩阿部時代の執政(三)-下宮家文書-」をお持ちくださった。福山城博物館友の会では活動の一つとして、福山藩にまつわる古文書の解読も手掛けておられる。当寺も福山藩とは縁があり、家老職の末裔も檀家におられることからお付き合いがある。

古文書の解読は資料の収集から始まり、それを写真撮影してデータ化し、会員で解読し、書籍に編纂していくようである。ただ、古文書を解読できる方も年々減ってきており、会員の高齢化も相まってこの先の不安を感じておられるようであった。

こうした歴史的資料を紐解き、後世に伝えていく活動は郷土にとって非常に大切なことであり、資金的な援助や後継者の育成も必要とされる。

私も福山の地で数百年の歴史を刻む寺の住職として、こうした活動に光が当たることを切に願っている。