塔婆を書きながら…

今月は‟秋のお彼岸” 各寺院のご住職も塔婆書きに勤しんでいることであろう。

塔婆を書いていると、思ったり感じたりすることが沢山ある。

遠方の檀家の場合、施主やご家族の顔を思い浮かべながら「元気にされているだろうか。」と気になったり、

法号にて申し込まれた場合、施主の故人に対する思いや愛情をしんみりと感じたり、

沢山の塔婆を申し込まれる方には、信仰深さや亡きご家族を大切に思う優しさを感じたり、

故人の法号を認めながら、あの時こういう事があったとか、こうゆう話をしたとか、生前の記憶がふと蘇ったり…

こうして施主や故人と繋がりながら、一本一本を丁寧に書き上げていく。盆と彼岸の塔婆供養、住職にとっても大切な機会なのである。