『葬式仏教正当論』

先週、福山市仏教会主催の研修会に参加してきた。講師は鈴木隆泰先生。山口県立大学で教壇に立たれ、日蓮宗善應寺住職としても活躍されている。専門はインド哲学仏教学で、特にインド大乗経典研究を専攻されている。

講演では、『大乗経典』の原文を詳しく解読してみると、誤読や誤解により本来の解釈からかけ離れたものになってしまった仏教書が一般的に広まっていることや、インドでの仏教の衰退や日本での仏教浸透の時代背景や原因などを詳しく知ることができた。そして日本では『葬式仏教』という言葉が使われて久しいが、葬儀を通じて生死を身近に感じることやお別れの意味を知ること、悲しみや喪失感を癒すためにも仏教の担う役割が大きいことなどを再確認できた。『葬式』とは人生の中でとても大切な通過儀礼であり、僧侶はその大切な瞬間に心して臨まなくてはならないと改めて感じた。