信行の素晴らしさ

当山では毎月1日に『盛運祈願会』を開催している。かれこれ20年近く続けているが、開始当時から参加して下さっている方も多い。ことに毎回「懺悔」と「一部経読誦(訓読)」を続けており、今年は一部経も二巡目に突入している。こうして信行会に参加して下さる方は信仰が厚く、病気や困難に遭遇しても不思議なことに必ず諸難を乗り越えておられる。そんな篤信の皆さんに日頃の感謝と種々の御祝も込めてこの度「昼食会」を催した。

ことに98才の前総代と義父は、千ヵ寺巡りを成就しておられる。この度筆頭総代は、150年前の商家を自身の運営する博物館の別館として移築オープンされた。病気を患われた檀家さんも無事回復することができ、来年の白寿を筆頭に米寿、喜寿、古希の長寿祝いの方もおられ、信行のお蔭で皆さん元気で幸せに年を重ねておられるようである。

お寺という一つの核を中心に人が集まり、喜怒哀楽を分かち合い、信仰により心の安寧をはかり、みなで支え励ましあいながら人生の充実をはかる。寺族にとっても有難くかけがえのない時間だと感じる。

この度の昼食会では、みなさんの心温まるお話をお聞きすることができた。またこうして楽しめるような催しを、色々と企画していきたいものである。