祥月命日

母を送ってまる1年が経過した。午前中には兄の寺にて一周忌の法要が営まれた。

正直、この一年あっという間だった。本堂に置いてある遺影に毎朝「おはよう」と声をかけ、朝勤では御回向を捧げてきた。写真の笑顔は色あせることなく、またその笑顔からは生きていた時の様々な想い出がよみがえってくるし、毎日会うことができなかった母に今では毎日顔を会わせているような気にさえなる。

法要後、母手植えの紫陽花が、笑いながら「ありがとう」と言っている母の姿に見えた。