花まつりの感動

4月9日(日)、福山町ツアーの御一行が当寺に来られた。この度は「お花まつりに家族で『100年前を歩こう』」と題して企画されたツアーのようで、寺院を巡りながら花まつりを感じようという素敵な内容であった。『花まつり』は仏教徒にとってとても大切な日であり、お釈迦様の誕生をお祝いすると同時に、両親から授かったの‟命の尊さ”を再確認する大切な機会でもある。

参加者の皆さんには本堂に上がって頂き、実際に花まつり法要を体験してもらいました。

花御堂にお祀りされた誕生仏に、参加者全員が甘茶をかけて手を合わせました。

法要が終わってお話をさせて頂きました。「出産時の強烈な痛みや苦しみに耐えながら母親は我が子を産むのです。そんな苦労の上に命の誕生はあるのです。その命を授けてくれた両親にありがとうの一言が素直に言えてますか?」と言うことで、先ずは親子で向き合い子どもから親御さんへ「ありがとう」の言葉を送りました。

その言葉を受けて親御さんへ、「生まれた時の感動を思い出しながら、しっかりと我が子を抱きしめて下さい。成長すると共に我が子に対するスキンシップが少なくなります。我が子が巣立つ前にしっかり抱きしめて下さい。」

…御仏様の前で、親子それぞれが命の尊さを確認できたようでした。

感動の『花まつり』の後は、満開に咲いた實相寺桜を眺めながらのお弁当となりました。

涙を流しながらお礼を言われる方が数人おられましたが、‟誕生”を通じて教えられることはとても多いものですね。