生身(しょうじん)

当寺では、毎月一日午前10時から『盛運祈願会』を開催している。
前月の自分の行いを振り返って懺悔し、読経・唱題を重ね当月の安泰をお祈りする法要である。月に1度の祈願会ではあるが、積み重ねは大きいと感じる。ことに『妙法蓮華経』訓読を毎回続け、現在は薬王菩薩本事品第二十三を拝読している。一度に読めるのは5~6頁であるが、すでに760頁を過ぎているのだ。積み重ねとは、本当に尊く素晴らしい行いである。
参加される方は毎回決まっておられるが、雨の日も風の日も、雪の日も猛暑でも欠かさず通ってこられる。こうした熱心な檀信徒の姿に、私は“生身(しょうじん)「佛・菩薩が人間の姿をとって現われたもの。」”を感じる。
人生は一度きり… どれだけの善行を積めるかはその人の心次第であるが、尊い行いはやがて一つの種となり、時を経て大きな華を咲かせることは言うまでもない。