帰山式


2月10日、千葉県市川市の中山法華経寺に開設されていた『日蓮宗大荒行』の成満日を迎えた。この日、寒壱百日間の荒行を終えた修行僧が、家族や檀信徒が待ちわびる自坊へと帰っていった。広島県内では4名の僧侶が今回入行しており、各寺院での帰山式が執り行われた。

水行式では、痩せ細った体とひび割れた足が修行の厳しさを物語っていた。
帰山式で行僧の姿を見ていると、自分の時のことをあれこれと思い出す。
過酷な状況下で自分自身を律することで、忍耐力・精神力が増すことは間違いないが、それ以上に自分をとりまく環境や人々に感謝が出来るようになったのも荒行のお蔭だったかもしれない… 
再度入行することは難しいが、今与えられた環境でも世の為、人の為にお役にたてるような修行を積まなければならないと感じた。