昇級審査


今月に入り龍真会・ドラゴンジムでは、門弟たちの昇級審査が行われている。先日、茶帯(2級)の審査に立ち会わせて頂いた。小学5年生の二人、共に幼少から道場に通い、平素は年下の門弟の指導をしたり、数々の大会にも出場している。型、古武道の審査では、緊張をしながらも持てる力を発揮してくれた。最高師範を始め各師範から温かいお言葉を頂きながら、同席した門弟達にも認めてもらい見事合格。続いて組手の審査。師範6名との組手は、上級審査がいかに大変であるかを物語っている。小学生と大人では力の差は歴然である、しかも平素指導を受けている師範を相手に怖気づかない門弟はいないであろう。そんな中、自分の恐怖心を取りのぞき、痛みにも耐え、相手に立ち向かっていく勇気が試される。1人は涙を抑え、歯を食いしばり、自分の限界を越えながらも試練を乗り越えてくれた。もう1人も途中挫折しそうになりながらも、親御さん、各師範、門弟たちから励ましを受け、その試練を乗り越えることが出来た。
空手道は、「人の痛みを知ってこそ、その道を真っ直ぐに歩むことが出来る。」最高師範のお言葉である。その痛みを与える勇気、与えられた時に乗り越えようとする勇気、共に支えあう勇気、口に出さずとも見守る勇気… 目には見えずとも、多くの感動を与えられた昇級審査であった。