畳文化


当園では『お泊り保育』の前に、子ども達が使用する本堂・客殿等の掃除を、子ども達と一緒に行っている。一昨日も本堂の雑巾がけを皆で行った。「雑巾は半分に折って表側と裏側、汚れたら裏返して、また表側裏側を使いましょう。合計で4回使えます。」「畳は目に沿って、端から端までゆっくり丁寧に拭きましょう。」こんな当たり前のような事でも、子ども達にとっては新鮮なのである。近年の住宅事情では、畳は減り、フローリング等の板間が増えているようではあるが、畳の雑巾がけを知っておくのは良いことである。普段は1人で拭いている本堂も、20数名の子ども達が一斉に拭いてくれると、あっという間の作業である。また、拭き方ひとつとってみても、それぞれの性格が表れるので面白い。
全国的に“備後表”として畳表の有数の産地であった備後地方、消えゆく地元の特産品を守り伝えることも大切である。