昇段審査

森藤明最高師範には、当園「武道教室」でも御指導を頂いております。
先日、公私共にお世話になっている「龍真会・ドラゴンジム」で昇段審査が行われた。今回挑戦するのは、中学生のM君と小学生のI君である。この2人、少年部では中心的な存在であり、また有級者として後輩の指導も率先して行っている。
昇段審査は型に始まり、「命」とは何ぞやの問いかけ、大人相手の組手15回戦と、実に充実した内容であった。中でも、「命」とは何かと言う問いかけに、最高師範の『武道』に対する“精神”を感じることが出来た。
昨今、人を人とも思わない残虐極まりない事件が頻繁に起こっているが、子どものうちに「命」の貴さを説いていれば、幾らかは防げるのではなかろうか。また、子ども同士のケンカでも、叩けば相手は痛いこと、痛いのは体だけでなく心も痛くなること、叩く前に自分をコントロール出来ればケンカにならずに済むこと…当たり前のことだが、こういったことを教えれる人が少なくなったような気がする。
痛みを知るからこそ、苦しい思いをするからこそ、相手に優しく出来る。それは「命」の大切さを理解する上でも必要不可欠なことある。
黒帯を締めた2人には、痛みの分かる、「命」の貴さの分かる大人になってもらいたい。道場には“大切なこと”を教えて下さる、立派な先生がいるのだから。