子ども達に必要なもの

あと数日すると、年長児たちはこの園から巣立って行く。
2年間続けた『武道教室』も今月で最終回となったが、道着をつけた子ども達の成長ぶりをひしひしと感じることが出来た。

『武道教室』と言っても単に技を習得するための教室ではなく、武道を通じて人としての生き方を学ばせて頂いている。返事をする。挨拶をする。約束を守る。身のまわりをきちんとする。ありがとうを言うetc… 人として身につけなくてはならないことを早い時期から学べたことはとても有り難い。

経験者は未経験者に、年上は年下に教えると言うことも、子ども達の世界の中で成り立っている。
これから成長していく上で、大いに実践してもらいたい。

多少の厳しさは子ども達に必要であり、また子ども達の心を強くしている。
そのことは親御さんにも理解して頂きたい。
「最低でも10年、何ごとも継続することが肝要である。場合によっては、親として鬼になる覚悟も必要である。」講師の森藤先生が仰られるが、何百人の門弟を育ててきた先生の言葉には確かな裏付けがある。
今の世だからこそ、武道を通じて多くのことを身につけてもらいたい。