想い出をかたちに

先週の関東棚経の時の話であるが、ある檀家からお土産を頂いた。手作りのティッシュカバーである。「亡父が着ていた和服の生地で作りました。正絹で出来ていますので、どうぞお寺で使って下さい。」と。箪笥の中で眠らせるよりは、亡父が好きだった菩提寺にとの思いがあったようである。その生地は、なるほど故人を思い起こさせるような柄であり、雰囲気もお寺にマッチするものであった。
形あるものはやがては無になるが、こうして想い出を形にして再生することは素晴らしいことだと思う。故人は教育者であったが、その教えは現在も脈々と流れていることを肌で感じた。

 

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  1. ひさお より:

    こんにちは。いつもおせわになっています。夏休み実家に帰ってきたところ。母が自分の土産がネットに出たことを話してくれました。とても喜んでおります。ありがとうございました。
    息子より

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