幸せそうな二人

先日の事である、午後からの法要が終わってすぐさまチャイムが鳴るので玄関に出てみると、そこには見覚えのある姿が… 昨年結婚された某寺の若住職夫妻が立っているではないか。法要中に来られたようで、わざわざ終わるのを待って顔をのぞかせてくれたようである。久々の再会であった。奥さんとは結婚式以来で、今までゆっくりと話す機会がなかったので、この度は色々とお話をさせて頂いた。当寺には初めて来られたこともあり、ゆっくりとご案内させて頂いた。ことに奥さんは古いものが好きらしく、庫裡や本堂では梁や柱を眺め全身で何かを感じておられた。また、数百年前に開眼された仏像等を拝し、一心に手を合わせておられた。ご主人もその道ではとても才覚のある方で、多くの方々から信頼されている。そんな二人の姿を見ながら、よき“仏縁”があったのだなと感じた。
日本には数多くの寺院が存在するが、その1つ1つはお寺を護る寺族や檀家の心が表れていると思う。市街地で蛍の飛び交うお寺を護るお二人には、きっと多くの方が共感していることであろう。
帰り道、参道で手をつないで歩く二人を見て幸せを感じた。
二人仲良く、手をつないで帰っていかれました。