梅の実

知らず知らずについた梅の実が、笑顔を与えてくれました。
“梅の実”と言えば、何を思い浮かべるだろう。やはり梅干だろうか、それとも梅酒であろうか… いずれにせよ梅は、古来から日本人にとって馴染みの深い果実である。
先月は、この梅の“ご縁”に恵まれた。とある社長さんから、「山あいの別荘地に植えてある、梅の実の収穫に行きましょう。」とお誘い頂き、妻が同行させて頂いた。帰ってきた妻の第一声が、「空気も美味しくて、梅の実も沢山採れて良かったよ~!」であった。自然に包まれた梅林で、充分に収穫を楽しめた様子であった。
当寺の境内にも梅の木が生えており、今年も沢山実をつけた。時を同じくして、あるファミリーに梅の実採りを楽しんでもらった。お父さんを中心に小学生の息子と娘が脚立にのぼり、一生懸命実を採ってくれた。お母さんと幼少の娘は、下からどこに実があるかを探して「そこにある~!」と指示を出す。それを聞いた子ども達がお父さんに体を支えられながら、嬉しそうに収穫していく。実に微笑ましい光景であった。
収穫は“喜び”と“感謝”を与えてくれる良い機会となる。家族で楽しんでもらえればなおさらである。収穫した梅の実は、梅干になるのか梅酒になるのか… 作り方も親から子へ伝えてもらえれば、嬉しいことである。