第56回福山市美術展覧会
以前、大晦日『浄心水行』の写真とデータをご持参下さった、山下寛さんより電話を頂いた。ご自身が撮られた写真が、この度の「市美展」にて入選されたと。善は急げ、早速妻と見学しに出かけた。会場に入り作品を観ていくと、数枚目のところに義母の名前があるではないか。「だんじり若衆」という作品で入選したようだ。日頃の写真活動で、着実に腕を上げているようである。しばらくすると今度は、浜田裕さんの「浄心水行」が目に飛び込んできた。龍真会最高師範の気合の入った顔と、満麺亭オーナーの表情がとても印象的であった。さらに作品を観ていると、浄心水行でいつもお世話になっている、招待作家・鳥越修先生の「阿蘇の朝」が展示されていた。阿蘇の山にたたずむ数頭の馬、その背後に湧き立つ雲… 素人には決して真似の出来ない素晴らしい作品である。そして、最後の方になると見覚えのある作品が… この度、電話をくださった山下さんの「寒行」である。そこには、無になって寒水をかぶっている自分の姿が写っていた。
市美展では毎回どなたかが浄心水行を題材に、作品を応募して下さっている。これも鳥越先生を始め、大晦日に写真を撮りに来てくださっている皆さんのお蔭である。また、水行に参加している皆さんも「お蔭があってか、幸運に導かれています。」と、仰ってくださる。撮る側、撮られる側、お互いに幸せが舞い込めば、『浄心水行』の意味合いも増してくるものである。
第56回福山市美術展覧会 前期6/17~6/21 9:30~17:00 ふくやま美術館